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印刷可能枚数

インクジェット プリンタのインク使用量

 

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印刷可能枚数

HP Inkjet printer インクは、インクジェット印刷処理の中、さまざまな形で使用されます。 一般的に、インク カートリッジ内のインクは、ドキュメント、写真、およびその他の原稿を印刷するのに使用されます。 しかし、インクの一部は、プリントヘッドを正常な状態に維持するのに使用され、 インクの一部はカートリッジに残留し、 またインクの一部は蒸発します。 こうしたインクの使用は、程度の差はあれ、すべてのインクジェット プリンタ メーカーのプリンタで共通しています。 印刷可能枚数やフォト印刷可能枚数を測定する方法に、上記のインク使用すべてに有効なものはありません。実際の印刷可能枚数は、印刷物の内容 (インクジェットの印刷可能枚数フォトカートリッジ印刷可能枚数の測定 フォトインクジェットプリンタ) によって大きく異なる可能性があります。 HP では、プリンタが寿命となるまで優れた印刷品質を提供できる、信頼性のある印刷システムを維持するのに十分なインクを使用しながらも、カスタマ ドキュメントの印刷に高い価値をお届けできるよう、インクジェット プリンタ システムを設計しています。

印刷処理おいて、インクの一部はプリンタの使用準備に使われる

HP では、 インク カートリッジに一体化されたプリントヘッドである IPH (Integrated Print Head) と、 IIC (Individual Ink Cartridges) を備えるプリンタに一体化された長寿命プリントヘッドの 2 種類の汎用インクジェット プリントヘッド を提供しています。 IPH プリンタ、IIC プリンタは、いずれもスタートアップ プロセスとキャリブレーション プロセスを実行します。これらのプロセスでは、信頼性を維持し、印刷品質を最適化するため、いくらかのインクを消費します。 さらに、IIC プリンタでは、プリントヘッドの溜まった液を取り除いたり、インクを注入したりすることで、長寿命プリントヘッドの準備を整えるためにインクが使用される場合があります。 IIC プリンタでは、スタートアップ手順が多いため、IPH プリンタよりも多くのインクが使用されます。 補充カートリッジが IIC プリンタまたは IPH プリンタに取り付けられると、補充カートリッジのスタートアップ ルーチンで多少のインクが必要となります。

インクの一部はプリントヘッドの手入れやインク詰まりの防止に使われる

プリントヘッドノズルが長期間の経過により詰まった場合、最も一般的な原因は、ごく微細な埃または乾燥したインクです。 ノズルは、小型のゴム製ワイパーで表面を拭く、ノズルからインクを射出して粒子を取り除き、乾燥を防ぐ、インクを注入してプリントヘッドの汚れを取る、といった定期的な手入れによって、汚れのない状態に保たれます。 プリンタをカラー、モノクロのいずれでも使用できる状態に保つため、こうした手入れルーチンでは、印刷するドキュメントがカラーであるか、またはモノクロであるかに関わらず、すべてのカートリッジのインクが使用されます。

また、長期間の経過により発生したインク内の細かい気泡も、長寿命プリントヘッド プリンタ (IIC) のインク詰まりの原因となる可能性があります。 一部の IIC プリンタでは、インク カートリッジの交換によって気泡が発生する場合があります。 気泡は、プリンタヘッドから押し出して取り除くことができます。 気泡を取り除く際、多少のインクも排出されます。 IIC システムでは、複数のカラーが同じプリントヘッドを共用する場合があります。 1 つのカラー カートリッジを交換する際、同じプリントヘッドを使用する他のカラー インク カートリッジのインクも多少消費されます。

印刷ジョブ間の時間間隔は印刷に使用できるインク量に影響する

印刷に使用できるインク量は、普段の印刷の仕方や、ページ印刷の実行およびパフォーマンスの信頼性の維持に対し、印刷システムでどのようにインクが使用されているかなど、複数の要因によって異なります。 一般的に、通常に使用されるプリンタでは、手入れルーチンで消耗するインク量は比較的少なく済みます。 印刷ジョブの間隔が短い場合よりも、印刷ジョブの間隔が長い場合の方が、プリントヘッドノズルの手入れに要する集中的なルーチンが増えます。 これらの集中的なルーチンが増えると、インクの消費量が増えます。 使用したインクの量や、インク カートリッジを使い切る前に取り付け直すことなど、その他の要因で手入れルーチンが発生する可能性もあります。

インクの一部は残留する

インク カートリッジを取り出す際、インクは漏れることなくカートリッジに残りますが、プリンタでは必要なときにインクが抽出されます。 カートリッジが空になったとき、大部分のインクは残っていません。 しかし、歯磨き粉のチューブから完全に歯磨き粉を出し切ることができないように、インク カートリッジのインクを完全に使い切ることはできません。 さらに、3 色のカートリッジを交換する場合、使用頻度が低かった可能性のあるカラーが、残量インクとして残る場合があります。

長期間経過すると、インクの一部は蒸発する

インク カートリッジのインクは、長時間の経過により、多少蒸発します。 その結果、使用可能なインク量は減り、インクの性質が変化する場合があります。 輸送時の高度の変化や、保管時および使用時の温度変化の関係で、カートリッジを完全に密封することはできません。 HP カートリッジは、出荷前の在庫期間が長期に渡る場合や、プリンタへの取り付け後数ヶ月経過した場合でも、確実に動作するよう設計されています。

テキストまたは画像のモノクロ印刷の際にも、多少のカラー インクが使われる場合がある

テキストまたは画像をモノクロ印刷する際にも、主に印刷品質の向上、ときにはプリンタの信頼性の向上のために、カラー インクが使用される場合があります。 多くの HP プリンタでは、特定のモノクロ領域に少量のカラー インクを加えることで、標準紙でのモノクロのテキストや画像の印刷品質およびパフォーマンスを向上する、科学的な相互作用を採用しています。 黒のように見える色の濃い画像は、黒インクとカラー インクを組み合わせて表現されている場合があります。 モノクロの画像や写真については、「コンポジット ブラック」という混合色を使用することで、黒単色で印刷するよりも格段に優れた画像品質や滑らかなグレイ トーンを表現することがあります。 一部のインクジェット プリンタでは、一部のインクジェット フォト用紙に対応するピグメント ブラック インクを使用します。 この場合、色の濃い領域や黒い領域はカラー インクで表現されます (印刷可能枚数の測定テストは、プリンタに取り付けられているすべてのカートリッジ (黒およびカラー) を使って行われます。 詳細については、インクジェットの印刷可能枚数を参照してください)。

黒インクのみを使用して印刷する場合は (印刷品質は低下します)、HP プリンタのオプションで選択できます。 例えば、ドライバ カラー設定 (印刷のユーザー設定で 「黒単色でグレースケール印刷」を選択) で黒インクだけを使用する印刷を指定できます。 さらに、多くの IPH プリンタには 「リザーブ モード」 があります。このモードを設定すると、カラー カートリッジが外された場合や取り付けられていない場合でも、黒カートリッジのみを使用して印刷を継続できます。 HP IIC システムでは、必要なすべてのサプライがプリンタに取り付けられていないと、プリンタは機能しません。

ユーザー選択 (印刷モード)

ユーザーによって、写真またはドキュメントを印刷するのに使用するインクの量を設定することができます。 ドライバで別の印刷モードを選択することで、ドキュメントを印刷するのに使用するインクの量を変えることができます。 一般的に、標準紙ドラフト モードの印刷品質は比較的低く、デフォルトの標準紙の標準モードよりもインク使用量が減ります。

まとめ

インクは、印刷処理の中で、プリンタの準備から、実際のドキュメント、写真、およびその他の原稿印刷に至る、さまざまな形で使用されます。 HP では、プリンタが寿命となるまで優れた印刷品質を提供できる、信頼性のある印刷システムを維持するのに十分なインクを使用しながらも、カスタマ ドキュメントの印刷に高い価値をお届けできるよう、インクジェット プリンタ システムを設計しています。
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